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改めていくつかのヘッドフォンを聴いてみて^^ [ヘッドフォン]

我が家にやってきていたのに、記事にしていなかったヘッドフォンについて、何回か書いてみました。手元にある主なものは記事にし終えたと思います。と言ってもうちわけはAKGが3本とbeyerdynamicが2本という偏向ぶりではありますけど^^;。元々AKGの音はかなり好きだと思ってましたが、beyerdynamicの2本が考えていたよりもはるかにフィットした感じはしています。

もっとも私は、どっちかと言えば好みの幅は広いと思ってますし、いまひとつ嗜好に合わないからと言って、「これはダメ」と言い切ることもしません。良さは見付けてしまおうというタイプなので^^;。それと昨年秋の記事には、AKGのK121 studioが手元にあることは書いておきましたけど、今回は改めてリポートしませんでした。それなりにAKGの音はしますけどね。

やはり細部の描写とか、それぞれの帯域の音が、やはりいまひとつ実体感が無いと言うか。わりとふわっと全体を聴かせてくれるヘッドフォンだとは思うけど。全体の帯域バランスは好きなんですが、それ以外は今回書いた5本からは差があると思います。

それから今回いろいろ聴き比べていくうちに、最近はほぼ出番の無かったオーディオテクニカのATH-A500とSONYのMDR-Z600も、引っ張り出して改めて聴いてみました。やっぱりそれぞれの良さは感じますけど、どちらも少し粗さがあるのだな、と感じます。Z600に関してはイヤーパッドの劣化もかなり起きてます。どちらも好きな部分はありますけど、やはり出番は少なくなってしまうだろうな、と。
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試聴する時によく聴いているCDについては、なん枚か書き足しておきたいので、追加しておくことにします^^;。そのほかにもあるんだけど、切りがないのでこの分くらいまでで。左上から順に番号で書いていきます。
01. グルックの歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」。Rene Jacobsの指揮したものです。小編成ながらもオーケストラとコーラス、そしてソロの歌手ということで、マイクはそれなりに立てて録ってる感じです。このレーベル(仏ハルモニア・ムンディ)らしい、柔らかな響きが特徴です。
02. パーセルの宗教曲(頌歌と礼拝曲など)の全集の第9集ですけど、別に全部集めようなんて思っていません^^;。目についたので、合唱曲として聴くために買ったんですけどね。指揮のRobert Kingと演奏のKing's Consortについては、私はお馴染みさんでございます。何枚かこの組み合わせのCDが手元にありますが、どれも音場は自然な録音で楽しめます。ただ音の傾向として、このレーベル(英hyperion)特有の、少しハイ上がりでカリッとした音に仕上がっていて、好みが分かれるところでしょうか。

03. メシアン作曲「トゥランガリーラ交響曲」です。ケント・ナガノ指揮ベルリン・フィル。Live Recordingとクレジットされていて、最近多くなったコンサートと兼ねてCD制作のための録音を行ってしまう、という制作方法のものです。したがって、大量のマイクを立ててのマルチ録音です^^;。細部の音符はすごく聴き取れるんですけど、音場はぐっと圧縮された感じで、ぎっしりと隙間無く楽器が並んでいる、という人工的なもの。演奏はややもっさりと言うか、ちょっと安全運転気味ですけど、破綻のない仕上がりと言えるかな。音場には不満があるんだけど、とにかく楽器のそれぞれの音は鮮明に聴き取れるので、これもひとつのやり方なんだろうと思います。
04. ストラヴィンスキー作曲の「春の祭典」と「ペトルーシュカ」の組み合わせのCD。指揮はコリン・ディヴィス、アムステルダム・コンセルトヘボウの演奏。さっきの「トゥランガリーラ」とは違って、録音のための演奏をホールで行って録ったものです。楽器それぞれの間隔を広めにとって、マイクを立てているものと思います。と言うのもホルンや打楽器が奥の方から響くのがよく分かるし、特に打楽器群がそれぞれの位置で鳴り響く感じは、大変自然な仕上がりです。アナログ録音の最後の時期の録音ですけど、アナログだろうとデジタルだろうと、音場に気を使った音作りをすれば、きちんと音場は再現される(ある程度ですけど)という、みごとな見本です。

05. 渡辺貞夫さんの「Parker's Mood」。1985年録音のライブ・アルバムですが、ピアノ・トリオにアルトサックスが加わった形のカルテットでの演奏です。それぞれの楽器の音の鮮度が素晴らしい、いい録音だと思います。スリリングだけど不要な緊張感は無い、という気心の知れた同士の演奏が聴ける名盤だと思います。
06. アニメ「ポポロクロイス物語」のオリジナル・ボーカルアルバム。ポポロクロイスのアニメは2度製作されてますけど、これは最初の時のキャストによる挿入歌を集めたボーカルアルバムです。まぁ私としては7曲めの「わたしぼっち」のために手に入れたようなCDでございます^^;。オーケストラのバランスとふわっと浮かぶボーカルの感じは、よく録れているなぁと感心します。

というわけで、ヘッドフォンについてはまた書く機会はあると思いますが、今回のシリーズはいちおうのお開きとなります^^。AKGについては、前にもちょっと書いたけどK700番台のどれかは手に入れようか、と思っています。それと最近HD599という、型番に苦労したような製品がゼンハイザーから出てきていて、これもちょっと気になっているところです^^。さてどうなりますでしょうか。

追記:もちろん、いつもこんな風に細部を掘り返すような聴き方をしているわけじゃないですよ。普段はもっと気楽に聴いてるし、このCDならどの機種が合うかな、とか楽しみながら聴いてるわけです。まぁお気に入りは存在していることも確かですけど。オールマイティは無いと思うけど、違う機種なら違った角度から楽しめるのも面白さのうちだと思います^^。そこが楽しいんですよね^^。

さらにあとからの追記:そうそう「はるかにフィットした感じ」と書いてあるのは、音の持ち味が好みにフィットした、という意味で書いたつもりです。装着感がどうこうという話では無いので一応念のため^^;。ベイヤーについては、オリジナルのケーブルの音は、店頭の試聴などでちょっと聴いているだけで、我が家に来ている2本は、いずれも「オリジナルのケーブルは付いていない」という、大変特殊な例です^^;。これも念のため。

beyerdynamic DT 990 Pro LE‎を聴く-音の表現について [ヘッドフォン]

中古とはいうものの入手したbeyerdynamic DT 990 Pro、我が家にやってきた経過については前回書きました。今回は音についてですが、タイトルがあまりに長かったので、今回は型番を「LE」と略しておくことにします。記事としての見分けもつきますからね^^;。どの辺が「限定」と称する理由なのかは、今ひとつ分かりにくいのですが、ケーブルがストレートなのは外観上での大きな違いです。

もっとも、落札・入手した品にはオリジナルのケーブルが付いてきませんでしたから、果たして本来の音はどんなものなのかは、聴くことはできません。極端には違わないでしょうけどね。DT880にせよDT990にせよ、あんまりいいケーブルではない、という評も見かけたことがあります。このDT990の前オーナーも、それがために最初からケーブルを交換することにしたんだと思います。
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でも結局はお気に召さなかったのかな、手放しちゃったわけだし^^;。私としては、音の傾向はDT880と同じかなと感じました。低音はかなりの厚みがありますが、ボーカルの音色に影響を及ぼすというほどではありません。いわゆる重低音域(100Hzから200Hzあたり)を持ち上げていないからでしょうね。もっと低い音域、恐らく60Hzから80Hzあたりにピークを作っているのではないでしょうか。

低音はかなり持ち上がっていますし、高音も持ち上げてあって華やかさに繋がります。「ドンシャリ」は確かなんですけど、高音には鋭さと言えるまでのピークは無いですし、低音もふくらみすぎることはありません。ただしDT880が、ある種の抑制の元でコントロールされている音なのに対して、DT990は「抑え込む」ということを極力斥けて、「伸びやかさ」と言っていい音に着地しています。

言い換えればこの「伸びやかさ」は、野放図と感じる人もいるかも知れません。しばしば「じゃじゃ馬」と言うような評価をされているのも、なんとなく分かります。エレキベースの響きなんか、曲によってはかなり重たいトーンが乗っていて、AKGの表現とはかなりの違いがあります。ベースアンプの箱の鳴りが感じられるような音、というところでしょうか。

オーケストラの低弦もかなりの音圧で鳴りますし、一方でヴァイオリンはある種の華やかさを持った音色になります。金属打楽器の音はきちんとリアルで、響きがきれいです。金管も同様に華やかですが、鋭さはありません。今、「ありません」とは書いたのですが、鋭さの一歩手前までは行ってる感じで、環境によっては鋭く感じてしまうかも知れません。ピアノの高域なども同様で、華やかさはもう一歩踏み出せば鋭さに届く、そんな領域だと思います。

音場はけっこう広くて、距離感や奥行きもかなり表現してくれます。分離も混濁はほとんど無くきちんと出ます。音色の好みの問題は別にして、ヘッドフォンとしての表現は高いレベルにあると思います。低域の表現は好みによっては「出過ぎ」とも「色合いが嫌」とも思う人はいるでしょうね。一方で「低音好き」の人にとっては、もの足りない感じにもなる可能性があります。中域にもかかるほどの低域のブーストを好む人がいることも確かですから。

私としては試聴したときの印象のまま、この音はほかでは得られないものだな、と思います。その時の気分や、聴く曲によってAKGと使い分けるのが楽しいな、と思わせてくれるヘッドフォンだと思います。今書きながらK612と替わりばんこに坂本真綾さんを聴いてますけど、なるほどかなりの違いがありますが、それぞれの違う味が楽しいのですよ^^。この味わいの方向性の違いはとても大事なことだと思っています。楽しめる製品を手に入れたなと思っています^^。

追記:
そうそう、DT880のことを書いたときに「モデルが今ひとつはっきりしないけど、たぶん250Ωの製品」と思えたのは、実は手元にDT990LEもあったからで、アンプのボリューム位置と聴感上の音量とがほぼ同じだったから。ただし音作りが違うので、何を聴いてもDT990の方が少しだけ音量が大きく感じます。

それとDT880とDT990のどっちもハウジングを支えるのは金属製のアームなんだけど、このアームの造りが少し大ざっぱというか、わずかにエッジというかざらつきが残っている感じがあります。手を切るところまでは鋭くないけど、少し角のあるざらりとした手触りですから、気にさわる人はいると思います。位置の調整のために動かすときにはちょっと要注意^^;。

beyerdynamic DT 990 Pro Limited Edition‎を聴く-購入の経過^^; [ヘッドフォン]

手元にあるのにリポートしていないヘッドフォンについて書いていくシリーズですが、今回はbeyerdynamic DT 990 Pro Limited Edition‎について。前回にDT880を中古で手に入れたものを記事にしましたが、実は私が某店での試聴をした時に心の中での評価点が高かったのは、こちらのDT990でした。880もなるほどとは思える音だと感じはしましたけど。

むしろ「買うなら990だね」というのがその時の感想です。そもそもこのメーカーの製品は、どういうわけだか同じ型番の中で細分化されたモデルがたくさん出ていて、なおかつ価格の差もあるものも存在する、という分かりにくい製品構成です^^;。DT990は特に、通常のものと思われるインピーダンスの異なるものと「Pro」という製品の店頭価格が、倍近くになっています。880は各モデルおおむね同価格で並んでるんですけど。

とにかく買うとしてもどれにするか、という問題も存在していました。さらにたまたまですが「Limited Edition」という派生モデルまで登場してしまい、果たしてどれにしたものやら。まぁとにかく中古で程度が良さそうなら、行ってみようかというスタンスで、いろいろ探っていたのです。その過程でDT880が「落せて」しまい、我が家に初めてこのメーカーのヘッドフォンがやってきたのでした。

その少しあとにDT990が、それも「限定」と銘打ったバージョンを入手してしまったわけです。今回もまたどこかのお店で「改造済み」のモデルで、オリジナルのケーブルを短く切り落とし、ミニ・ステレオのジャックを取り付けてあるものでした。箱は無しですが、ケーブルはMogamiのケーブルにプラグを付けたものが付属してきました。が、そのケーブルは使わずに、自分の作ったケーブルを使用中ですけど^^;。
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まぁ線材は同じものですからね、色違いだけど。オリジナルのケーブルは付いてきませんでした。これもまた、出品した方が購入した価格を考えると、恐らくかなり安く落札してしまったはずです^^;。というわけで、我が家にはほんの2週ほどのうちに、ベイヤーのヘッドフォンが2本来てしまうという仕儀と相成りました。「ん、あの品も落したのはアンタだったのか」とか言われそうです。

まぁ、元々探していたものとの兼ね合いで、別口も含めて結果的に2種まとめて手に入れてしまったわけです。しかしまぁ購入に至る「言い訳」で少し長くなっちゃったので、「試聴編」は次回送りにしようかと思います。タイトルも書いてる途中で直しておきました^^;。また数日ののちには書く予定でございます^^。

beyerdynamic DT 880を聴く [ヘッドフォン]

いろいろありまして、ちょっとあいだが空いた「手持ちのヘッドフォンのうち、リポートしていなかったものを記事にする」シリーズ。今回はbeyerdynamicの「DT 880」です。タイトルから「改めて」という一句を抜いたのは、これまでに「買ったよ」と書いたことが無いからです^^;。昨年の秋も深まってからかな、買ったの。

昨年10月に、某ヘッドフォンのお店であれこれと試聴した話は以前に書きました。まぁ撮影した看板を出しといて「某」も何もありませんが^^;。とにかくその時に試聴した中にDT880もあって、ずっと気になってはいたんですよね。ただ、入手するとしたら中古かな、と思ってました。

と、ある時に某オークションで見かけて、ちょっとポチっとしてみたら、我が家にいらしてしまったということで^^;。この個体がなかなかのシロモノで、画像を一瞥すればお分かりになるけど、ケーブルを取り外して3.5mmのジャックが取り付けてあります。そしてヘッドバンドのところのクッションは、劣化したので社外品に交換しました、というものでした。
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なおかつオリジナルのケーブルは付属せず箱も無し。「クッションの劣化」ということは、それなりに使い込んだ品ということになります。この手は入札が少ないですよ、やはり^^;。私もどうしようかとは思ったのですが、一応「相場」と思われる金額よりも少し、いやけっこう低めの額を入れておいたのですが、落せてしまいました^^;。ああ、あれ落したのはアンタだったか、とか言われそうですが。

届いてみて、なるほどなと思いましたが、とりあえず急遽ケーブルを作り(切り売りのケーブルも、3.5mmのプラグも手元にありました)、聴いてみることにしました。まずは無事に音も出ていてひと安心したのでした。考えてみたら型番も正確なところは分かりません。ハウジングの文字の形からは恐らく「Edition 2005」のように見えますが、そうだとするならイヤーパッドもなんだか物が違う感じが^^;。あるいはE/32S(か600)の可能性も捨てきれません。

ボリュームの位置から600Ωの可能性は少ないけど。というわけで、個体としての個性がかなり強いので(と美化して書きますが)、音の評価はあくまでも参考までに。とは言うものの、お店で試聴した時の印象と大きく違わないと思いますので、オリジナルの音もほぼ同じであると考えて良さそうです。ケーブルはMogamiの2944ですから、オリジナルとは少し違うとは思いますけど。

全体の音の印象はいわゆる「ドンシャリ」かなと思いますが、高音は出ているけどうるさいほどではなく、低音は中域をマスクしてしまうほどの、盛り上がった低音ではありません。鋭いところはあまり無くて、どちらかと言えばマイルドな印象です。マイルドと言っても柔らかい音質ではなくて、わりと芯のくっきりした音です。低音の出かたは、いわゆる重低音といわれる帯域(100-200Hzあたり)ではなくてもっと低いところ、たぶん70Hzとか80Hzあたりに山がありそうです。

なので女性ボーカルが太くなる、柔らかくなるという印象はありません。どっちかと言えばくっきりと聴けます。引っ込むというほどではありません。前に来るという感じも無いけれど。高音域の山も、うるさくならない帯域に作ってあるみたいで、自然な録音の女性ボーカルなら、ちゃんと自然に聴けます。なかなかいいのはピアノで、クラシックもジャズ系のものも、きらめきが美しくて聴きものです。

弦は少しきつさも現れるけれど、これもうるさくなるほどではありません。金管や金属打楽器の輝きはかなりきちんと表現できていて、鮮やかな音色だと思います。全体としては「ドンシャリ」なんだけど、野放図に鳴るというよりは、わりと抑制の効いた、敢えて言うなら「ストイック」な鳴りだと思います。手綱を緩めた解放感よりは、枠を決めた中でみっちりと鳴っている感じ。

かといって狭苦しい音ではなくて、広がりもある程度表現します。ただやはり音場の表現はやや苦手のようで、少し狭い音場かなと思います。ローコストのヘッドフォンの中には、「音場って何?」みたいな製品も多いですから、そんなのよりは遙かに広さが出ます。帯域のバランスもなかなかいいと思います。ベースの鳴りはややおとなしいけど。

クラシックなどの「持続性のある低弦」の音は、むしろ大いに鳴りまくります。低域の山が効いているんでしょうね。ワンポイント録音の遠めの音の感じは、やや曖昧というか近くに来ちゃう感じでしょうね。音場を気にせずに録る音楽であれば、特に気にならないと思います。とにかく手に入れた時の印象よりも、はるかにきっちりと鳴る、これはなかなかの製品だというのが結論かなと思っています^^。

ヘッドフォン試聴時に聴くディスク^^ [ヘッドフォン]

短期のシリーズと言う感じで、買ったけどリポートしていないヘッドフォンのことを書いていましたが、前半が終わったので、試聴に使っているCDのことを書いておこうと思います。というかどんなCDでテストしてるんだ、とか知り合いから尋ねられたんで、主なものを。コメントはあとで書き足すかも知れません。
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01. クラムボンのシングル「はなさくいろは」から1曲めの「はなさくいろは」。ベースの音が冴えているトラックなので低音の質のチェックとか、あとピアノの音色とボーカルの聞こえ具合と。
02. 坂本真綾のアルバム 「シングルコレクション+ ハチポチ」から4曲め「Gift」、11曲め「プラチナ」。どちらもバックの音も含めたバランスなど。ずっと聴き続けているサウンドなので、特に声がどういう風に聴けるかをチェックします。
03. Emilie-Claire Barlow(エミリー・クレア・バーロウ)のアルバム「Beat Goes on」から
 1曲め「Raindrops Keep Fallin' on My Head」。ボーカルが自然な録音なのでその感じと、間奏部分のサックスやピアノの音色など。
04. Genesisのアルバム「Wind & Wuthering」から2曲め「One for the Vine」。4分40秒ぐらいから曲想が変化しますが、5分28秒過ぎからと5分53秒過ぎからのタンバリンのシェイクがシンバルにマスクされずにきちんと聴けるか。

05. Kroumata Percussion Ensembleの演奏でXenakis作曲の作品集から「Pleiades」と「Psappha」。「Pleiades」は6人での演奏、「Psappha」はソロで、録音年も違うため音場はずいぶん違います。 どちらもオフめのワンポイントマイクでの録音と思われますが、特に「Pleiades」はやや遠めに6人が並んで演奏している様子を聴くことができます。全曲をあちこち聴きますが、3曲めの終盤の音響と、4曲め全体の音場感は聴きものです。「Psappha」はソロなので、ちょっと音像も近めに感じますが、やはり終盤の盛り上がりでの音響の凄まじさが聴きものでしょうか。ヘッドフォン試聴としては、打楽器の音色の違いや、分離と音場を聴きます。
06. J.S.バッハ作曲「ブランデンブルク協奏曲」全曲。鈴木雅明指揮、バッハ・コレギウム・ジャパン
 録音は2000年5月28日、6月2日。
07. J.S.バッハ作曲「ブランデンブルク協奏曲」全曲。ジョルディ・サヴァール指揮、ル・コンセール・デ・ナシオン
 録音は1991年3月。
06と07はどちらもワンポイントマイク主体の録音なんですが、06は天井からの吊りマイク2本プラス、もしかすると1本か2本ピックアップマイクを立てているような感じです。07は恐らく2本のマイクをやや離れてセッティングしただけの、完全なワンポイント。どちらも弦の輝きや、埋もれ気味になるチェンバロを聴き取るテストですね。4番がわりと違いを聴き取りやすいと思います。

08. Andy Laverneのアルバム「True Colors」から
 2曲め「Maximum Density」。トップシンバルの刻みの強さの変化や、タムのアタックの鋭さと叩く強さでの音色の変化、それとピアノの粒の表現とか。
09. 「千と千尋の神隠し」サウンドトラック、久石譲
 7曲め「神さま達」、16曲め「6番目の駅」、19曲め「ふたたび」。
10. 「もののけ姫」サウンドトラック、久石譲
 3曲め「旅立ち-西へ-」、31曲め「アシタカとサン」、33曲め「アシタカ聶記」。
ジブリのサウンドトラックは、どちらもマルチマイクで録られていて、パートごとのマイクで収録した音をミックスして作ってあります。従って音場の広さはあまり感じられず、どちらかと言えばそれぞれの楽器の音色、特に木管群の音色の良さを聴き比べるのが主眼です。それとパーカッションや和楽器(もののけは篳篥、千尋には三味線など。千尋の三味線は打ち込みかも知れないけど^^;)の音色とかアタックの聴き比べも大事です。もうひとつ「耳をすませば」のサウンドトラックも、オケの編成や構成楽器が全然違いますが、やはりソロ楽器の音など(特にツィンクというルネサンス期の楽器の音は、古楽が好きな人以外には新鮮でしょうね)、聴きどころの多い傑作だと思います。こちらは野見祐二さんのご担当。

11. Pat Methenyのアルバム「Imaginary Day」から
 5曲め「The Heat of the Day」。アコースティックとエレクトリックの交錯する全楽器での演奏部分と、ピアノやシンセ・ギターのソロの部分のサウンドが聴きどころです。それぞれの音色のチェックなど。
12. Fourplayのアルバム「4」から、4曲め「Charmed, I'm Sure」。小編成のコンボでの演奏なので、それぞれの楽器の音色や分離など。あと、5弦ベースのラインとドラムスとで、リズムをキープするんだけど、ベースの音程がきちんと聴き取れるかをチェックします。

ほかにもありますけど主なものです。いろいろコメントもあるんで、この記事はのちほど書き足すことになると思います^^;。ということで、いちおう記事としてはvir.1です^^。

追記:コメントをどさっと書き足しまして、一応記事としては完成です^^;。まぁヘッドフォンの音の違いは、自分で好きなよく聴くCDを使うのが、いちばん違いが分かります。ただエレクトリック楽器は、結局のところはスタジオで出ている音をホントに聴いているのは、録音した人たちだけですが、アコースティックな楽器ならば比較対象になる音を、ほかのところでも聴けるという点が違います。つまり結局は生楽器の方が、違いを聴き分けることがしやすい、と思っています。すなわち基本はアコースティック楽器と人の声ってことです^^。

K612を改めて聴く [ヘッドフォン]

我が家のヘッドフォンの中で、中古で買ったからという理由から記事にしていなかったものを書いていくというシリーズ。第3弾はAKG K612です。しばらく前にK601も欲しいものだけど、品薄になっていて手が出しにくい、ということを書きました。K601の後継にあたるK612にも興味はありましたが、大きな変更があるのなら試聴してからかなと思っていたのですよね。
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あるところで、音の傾向はK601とほぼ同じで帯域のバランスが向上した、というレビューを読んだので、機会があればと狙っていたのでした^^;。某オークションで程度の良さそうなヤツをポチって聴いてみたところ、かなり気に入って使い続けているわけです。

特徴はと言えば、やはり高域の素直さと音場の広いところでしょうか。ナチュラルに録音されているものなら、高音域には一切刺激が感じられません。わずかにピークは作ってあるとは思いますけど。ボーカルにもいろいろあって、女性ボーカルでエフェクトが乗っていたり、帯域を少しいじっているようなものはそれが聴き取れるし、刺激が乗ってしまうものもあります。その点は元の音に対して素直と言えます。

AKG全般に言えるのかも知れませんが、エレキ・ベースの太い芯のある音色は表現してくれません。元々の録音に含まれているかどうかは、ホントのところは分からないのですが。アコースティックベースの太さは出るんですけどね。このあたりはやはり好みの分かれるところだと思います。ピアノは音色や輝きの表現は充分聴き取れます。

個人的にいちばん楽しめるのは、古楽のアンサンブルや独奏曲です。バッハのブランデンブルク協奏曲は、何種かの演奏を聴き比べてみて、録音時の楽器の配置やマイクアレンジの様子とかも含めて、違いが分かって面白いなと思います。独奏リュートの音像や音色、フレットと指のきしむ音などが良く聴き取れます。

ジャズでは、シンバルの響きやドラムスのヘッド(皮ですね)の音に嘘が無いことや、サックスの音色のかすれ具合などが特筆ものです。音場感がいいので、80年代以降の新しい録音では各楽器の位置の配置がよく分かります。50、60年代だと場合によっては両チャンネルに振っちゃうので、あんまり意味が無くなっちゃうんだけど。

もし使いこなしで難しいところを挙げるのなら、アンプにはある程度の力が必要になるところでしょうか。我が家でも2種のアンプのうちの電源のでかい方では、格段に低域の力が出てきます。アナログアンプの物量投下型なので、良く鳴るのだろうと思います。ソースもさることながら、やはりある程度の環境を用意しないと、本領は発揮してくれない、という特徴はありますね。

まぁAKGというメーカーの音の特色ははっきりしていますから、好みに合わないとなればいたしかたないとは思います。K612の音ならば、AKGらしさが発揮されていると思うし、音色と音場の素直さには感心します。ざっくり言えば無理の無い音作りだということでしょうね。低域の強さが無ければダメという人以外には、説得力のある音だと言えます。なかなかの出来だと思いますよ^^。

K271mk2を改めて聴く [ヘッドフォン]

我が家にあるまだリポートしていないヘッドフォンのことを書いていこうという、いわば短期のシリーズです^^;。入手した順に書いていくつもりでしたけど、再度確認してみたら、このK271mk2は前回のK242HDよりも2週間ほど早く入手していました^^;。んー、K271が期待外れだったから、K242に手を出したというわけではありません。たまたまオークションに続けて出ていたということで。ちなみにK271はオーストリア製。K242の方はchainaです。

私は特にMade in Chainaだから嫌だとは思いませんが、オーストリア製のものには、いくらかプレミアムが付いて売られているのかな。確かにK240mk2を新品で入手したときには、LRを表示するシールが若干曲がって付いていたりもして、驚いたんですけどね^^;。こういうことがオーストリアで製造されていた時代には無かったことなのかは、分かりませんけど。
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撮影した場所がK242HDとは違う場所なんで、ちょっと光の具合は違ってますね。K271の外観は、ほぼK240mk2と同じものです。もちろんK240は背圧を抜くため開放構造になってますが、K271は密閉でハウジングは閉じています。そのほかはヘッドバンドの造りや大きさが、まったく同じと言っていいと思います。なのに側圧はなぜか少し違います^^;。K271は側圧がやや強めで、密閉度を上げています。

それと知られていることだけど、K271のヘッドバンドには、ある種のスイッチが仕込まれていて、ヘッドフォンを頭から外すと音を遮断するように作られています。ケーブルも着脱式ですから、ある意味では電気的な接点が増えているわけで、これの良し悪しはなんとも言えないところです。特定の局面では便利な機構でしょうけど、私は特に必要は感じません^^;。もし壊れやすさに繋がっていたりすると、ちょっと困りますけど。ヘッドバンドの造りとも併せて、乱雑な扱い方をするのは避けたいところかも。

外観は似ていても、K240mk2とはかなり音が違います。とは言ってもK242でも書きましたが、全体としてのAKGの音の味わいからは外れていません。必要以上に強調された音域はありませんから、いわゆるフラット形なんでしょうけど、バランスのいい音という印象です。一説によれば「K271mk2はボーカル向けモニター」だそうで、低域をすっきりと抑え気味にして、中域をきちんと聴けるようにしてある、という評も見かけたことがあります。

個人的には「AKGは低音が出ない」という意見には賛成できません。K271も確かに多いとは思わないけど、これ以上にどういう低音域が欲しいのか、という気もします。環境にはよると思うけど、かなりの低音がありますよ。ただし、エレキ・ベースの音にずっしりとした芯はありません。少し線が細い感じです。オーケストラの低域のような、少し持続性のある低音は、ぐいっと出てるとは思いますが。

オーケストラで続ければ、木管の響きや金管が柔らかいハーモニーを吹くところなどは、説得力のある音だと思います。K242HDより迫ってくるものがあり、この音の出具合が両機種の特色でもあるわけです。どっちも捨てがたいものがありますが、このあたりは好みにもよるわけですね。弦楽器の音色も鋭さは感じられず、自然な響きだと思います。ただ解像度はそれなりのレベルで、ごく細かい音までを表現するのは少し苦手でしょうか。

とはいうものの分離は悪くはありません。どっちかと言えばみっちりとした音像を描くタイプで、音場もやや凝縮された感じになります。AKGとしては少数派なのかも知れませんが、独特のストイックとも言えるような音なのに、響きはきれいに聴けるヘッドフォンだと感じています。低域の強さは好みによってはもの足りないと思いますが、私はバランスのいい楽しめるヘッドフォンだと思っています^^。

K242HDを改めて聴く [ヘッドフォン]

少し前に書きましたけど、我が家にはまだリポートしていないヘッドフォンがいくつかあります。いずれも中古で手に入れたもので、新品購入ではないためにエージングについては書けないし、記事にはしていませんでした。それでも音質や装着感については参考になるかな、ということで順に書いてみようかな、と思います。買った順に古い方から^^;。
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というわけでAKGのK242HDから。AKGの言うところの「セミオープン」ですが、私としては「セミオープン」という分類にしたときと、「オープン」としてあるときの明確な定義がもうひとつ分かりません。メーカーによって考え方は違うんでしょうけど、日本国内では「密閉」以外は全部「開放型」というくくり方をしてるような気もします^^;。

ま、たぶんその分類でおおむね間違いは無いでしょうね。ユニットの背圧が抜けているかいないか、という違いで。スピーカーのバスレフも、ダクトを積極的に低音増強に利用する場合と、ダクトは背圧を抜いて音の抜けを良くしようというアプローチとふた通りありますからね。ヘッドフォンの開放も似たようなものなのかな、と。

AKGのK242HDは、セミオープンということで、手元に先に買ってあったK240MK2とは親類筋に当たる型番です。ただし音はけっこう違いがあります。と言ってもAKGの基本的なトーンというか音色の大筋は同じです。全体としては誇張やクセの少ない、高域に伸びがあるけど硬さや鋭さは無い、というものです。

ただK242HDは、低音をやや増強してあるような印象で、多すぎるほどでは無いものの低域はけっこう出てきます。一方の高域は最高音域がやや落ちている感じで、少し柔らかい音になります。側圧が弱めで当たりが柔らかいことも相まって、聴きやすい疲れない音だなと感じます。だからと言ってもの足りない音域があるわけではありません。

少しだけ女性ボーカルが引っ込む感じと、金属パーカッションの言わば「金物感」が少し少なめ、ブラスの輝きもいくらか曇るかな、というところでしょうか。従ってハードなロックのギターの音やシンセサイザーの高域は、人によってはもの足りない表現だと感じると思います。ただし「無い」わけじゃないので、長く聴いてるとこのバランスでいいんじゃないか、と思えてきます^^;。違うヘッドフォンに換えるとかなり「違う」と思うんですが。

低域が少し出ていますけど、重過ぎるというほどでもありません。クラシックのオーケストラ、室内楽ともにちゃんと聴けます。ピアノのきらめきも少し柔らかくはなりますけど、きれいな響きです。ジャズのベースも芯が太いとは言えませんし、重くは無いもののよく響きます。サックスのきらびやかさやシンバルのレガートは、少しおとなしくなります。

全体としては、普通に世間で言うところの「AKGっぽさ」はやや抑えめで、低音はやや上昇、高域は少し後退していて、中音域がちょっぴり引っ込みます。音場の拡がりはそれほどではありませんが、奥行き感はちゃんと出ています。総体としては聴きやすく疲れない音だなと思います。

長く聴いていてもホントに疲れませんから、たとえばこの記事を書くあいだずっと聴いてますけど、側圧も気になりません。そういう意味で音楽を楽しめるヘッドフォンだなというのが、この機種の評価ということになりそうです。体全体で音楽と対峙する聴き方には向いてないと思うので、そういうのが好きな人にはちょっともの足りないとは思いますが、反対にリラックスする聴き方には向いてるし、しかもバランスは悪くないと言えるでしょうね。なかなかいいところに着地している製品だと思いますよ^^。

秋ともなればヘッドフォンの物色を^^ [ヘッドフォン]

まぁちょっと暑さが戻ってますけど、やっぱり秋となればヘッドフォンを探したくなります。今年の夏は比較的過ごしやすかったんで、耳を覆うタイプのヘッドフォンも、わりと苦にならずに使えたんですけどね。それでもやっぱり本格的には夏場は辛いので、秋になったら何か仕入れたいものだ、と毎年思います^^;。

と言ってもかなり現状の手持ちに満足している気もするので、選択肢が狭くなってしまうのですが。レポートを記事として書いたものは、SennheiserのHD595、AKGのK240mk2、K420。あとはSONYとテクニカもちょっと書きましたっけ。ほかにも何本かあるんですが、だいたい中古で入手しているんで、ちょっとリポートを書くのが忍びないと言うか^^;。

中古でも音はもちろん聴き分けられるし、リポートしてもいいんですが、エージングのようすなどは新品でないと正確なところは分りませんから。一応列記しておくと、と言ってもAKGばかりですが型番の若い順に^^;、K121 studio、K242HD、K271MK2、K612Proといったところです。あと数日間ですが、友人のK701を聴かせてもらうのに借りてました。いずれは700番台も入手するとは思いますが、どれにするかちょっと慎重になってます。

これらではK271MK2とK612Proは気に入っていて、使用頻度もかなり多くなってます。AKGの音が私のお気に入り、と言っていいのですが、おおよそ自分の好みの見当がついているだけに、ほかのメーカーのものも一度は手に入れてみたいかな、と思ってしまいます^^;。ハズレも困るんだけど。また秋葉原のお店に行って試聴しようかなと、このところは思いが募っておりまする^^;。

真夏のヘッドフォン事情^^; [ヘッドフォン]

毎年のことながら、真夏には使いたいヘッドフォンが使えない、という状況に陥ります。汗をかきますからね、ベロアのイヤーパッドのものなんか怖くて使えない^^;。水分を吸わない材質なら許容できますが、やっぱり汗が付きます。ならばカナルにするかとも思いますが、何も部屋の中で使うのに、というジレンマがありますね。

元々さほど外で聴いたりはしないので、カナルはローコストのものを2、3個持ってる程度だし。結局長時間聴くのは我慢して、時折外しては汗をティッシュで拭ってみたりということになります。またはコンパクトな(元は夏用のつもりで選定した)AKGのK420あたりに活躍してもらうことになります。夜ならまだいいんですけどね。昼間のヘッドフォンは厳しいですね、やはり。夏が過ぎるのを待つしかないか^^;。
タグ:AKG K420 K242HD
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