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You'd be So Nice to Come Home to [音楽]

タイトルに「人称代名詞」の入っている曲を繋いできている、このところの「この1曲」シリーズですが、今回は名曲「You'd be So Nice to Come Home to」です。この曲って取り上げていたような気がしていましたけど、「この1曲」シリーズではなくて、ほかの記事でHelen Merrillのバージョンについて、言及していたのでした。まぁこの曲のいちばん有名なバージョンではありますが。

ということで、今回はArt Pepperが1957年にリリースしたアルバム、「Meets The Rhythm Section」の冒頭に収められているバージョンで行きたいと思います。このアルバム、1957年1月19日の録音で、すなわちたった1日で録音されています。たまたま巡業に来ていたマイルスバンドのリズムセクション(ピアノ、ベース、ドラムス)とのセッションとして、録音されたものです。

このリズムセクションというのが、Red Garland、Paul Chambers、Philly Joe Jonesという、名うての手練揃いで、アートさんのアルバムとしては1、2を争う人気作品となっています。まぁジャズ史に残る名盤でしょうね。1957年という、モノラルからステレオへの移行期にあたる録音で、アルバムそのものは「ステレオ」としてリリースされていますが、実際のところはステレオ初期によくあった「ダブルモノラル」と言っていいものです。

1959年の3月と4月に録音された、マイルスの「Kind of Blue」なんかだと、すでにベースはほぼ真ん中で、左右に楽器を分けるという、現在のステレオに近づいている録音になっています。まぁやはり移行期なんでしょうね。この50年代の終わり近くから、60年代の初めにかけてが、ステレオへ移行する時期なんですが、Beatlesなんかでも、60年代半ば近くになってもボーカルとギターを左右に振る、ダブル・モノの感じで録られている曲があります。

このあたりは地域性という点も考えないといけないかも知れないけど。イギリスはなかなか変わらなかった、という事情はありそうです。歌入りと演奏だけのサウンドでは違うということもあるんでしょうけど。さて、この曲はむしろボーカル曲として有名なんですが、いろいろとボーカル入りのバージョンがあって、それぞれにいい味が出ています。

私としては、後半のスキャットというのかフェイクと言った方がいいのかが素晴らしいElla Fitzgeraldのナンバーがすごいなと思います。あと、放り出すような歌いぶりが個性的なJulie Londonもかなり面白いですね。ほかの人とは違うことをやるぞ、って感じがにじんでます。それから、なにやらクラシカルなピアノプレイが面白いNina Simoneのライブバージョンも、すごく個性的かつ素晴らしいなと思います。やはり名曲はいろいろなアプローチを飲み込んでしまえる奥深さを持っているな、と思うのでございます^^。
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