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beyerdynamic DT 990 Pro LE‎を聴く-音の表現について [ヘッドフォン]

中古とはいうものの入手したbeyerdynamic DT 990 Pro、我が家にやってきた経過については前回書きました。今回は音についてですが、タイトルがあまりに長かったので、今回は型番を「LE」と略しておくことにします。記事としての見分けもつきますからね^^;。どの辺が「限定」と称する理由なのかは、今ひとつ分かりにくいのですが、ケーブルがストレートなのは外観上での大きな違いです。

もっとも、落札・入手した品にはオリジナルのケーブルが付いてきませんでしたから、果たして本来の音はどんなものなのかは、聴くことはできません。極端には違わないでしょうけどね。DT880にせよDT990にせよ、あんまりいいケーブルではない、という評も見かけたことがあります。このDT990の前オーナーも、それがために最初からケーブルを交換することにしたんだと思います。
beyerdynamic_dt990.jpg

でも結局はお気に召さなかったのかな、手放しちゃったわけだし^^;。私としては、音の傾向はDT880と同じかなと感じました。低音はかなりの厚みがありますが、ボーカルの音色に影響を及ぼすというほどではありません。いわゆる重低音域(100Hzから200Hzあたり)を持ち上げていないからでしょうね。もっと低い音域、恐らく60Hzから80Hzあたりにピークを作っているのではないでしょうか。

低音はかなり持ち上がっていますし、高音も持ち上げてあって華やかさに繋がります。「ドンシャリ」は確かなんですけど、高音には鋭さと言えるまでのピークは無いですし、低音もふくらみすぎることはありません。ただしDT880が、ある種の抑制の元でコントロールされている音なのに対して、DT990は「抑え込む」ということを極力斥けて、「伸びやかさ」と言っていい音に着地しています。

言い換えればこの「伸びやかさ」は、野放図と感じる人もいるかも知れません。しばしば「じゃじゃ馬」と言うような評価をされているのも、なんとなく分かります。エレキベースの響きなんか、曲によってはかなり重たいトーンが乗っていて、AKGの表現とはかなりの違いがあります。ベースアンプの箱の鳴りが感じられるような音、というところでしょうか。

オーケストラの低弦もかなりの音圧で鳴りますし、一方でヴァイオリンはある種の華やかさを持った音色になります。金属打楽器の音はきちんとリアルで、響きがきれいです。金管も同様に華やかですが、鋭さはありません。今、「ありません」とは書いたのですが、鋭さの一歩手前までは行ってる感じで、環境によっては鋭く感じてしまうかも知れません。ピアノの高域なども同様で、華やかさはもう一歩踏み出せば鋭さに届く、そんな領域だと思います。

音場はけっこう広くて、距離感や奥行きもかなり表現してくれます。分離も混濁はほとんど無くきちんと出ます。音色の好みの問題は別にして、ヘッドフォンとしての表現は高いレベルにあると思います。低域の表現は好みによっては「出過ぎ」とも「色合いが嫌」とも思う人はいるでしょうね。一方で「低音好き」の人にとっては、もの足りない感じにもなる可能性があります。中域にもかかるほどの低域のブーストを好む人がいることも確かですから。

私としては試聴したときの印象のまま、この音はほかでは得られないものだな、と思います。その時の気分や、聴く曲によってAKGと使い分けるのが楽しいな、と思わせてくれるヘッドフォンだと思います。今書きながらK612と替わりばんこに坂本真綾さんを聴いてますけど、なるほどかなりの違いがありますが、それぞれの違う味が楽しいのですよ^^。この味わいの方向性の違いはとても大事なことだと思っています。楽しめる製品を手に入れたなと思っています^^。

追記:
そうそう、DT880のことを書いたときに「モデルが今ひとつはっきりしないけど、たぶん250Ωの製品」と思えたのは、実は手元にDT990LEもあったからで、アンプのボリューム位置と聴感上の音量とがほぼ同じだったから。ただし音作りが違うので、何を聴いてもDT990の方が少しだけ音量が大きく感じます。

それとDT880とDT990のどっちもハウジングを支えるのは金属製のアームなんだけど、このアームの造りが少し大ざっぱというか、わずかにエッジというかざらつきが残っている感じがあります。手を切るところまでは鋭くないけど、少し角のあるざらりとした手触りですから、気にさわる人はいると思います。位置の調整のために動かすときにはちょっと要注意^^;。
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